2016年9月20日火曜日

I’ll be back




 
2年 河辺駿太郎
 
 
2016年。これまでのサッカー人生において、間違いなく一番辛く悔しい年だ。
私は先日、今年二度目の手術を受けた。
合宿3日目、雨が降り続けるグラウンドでパキッという音を聞いた瞬間、覚悟した。

頭が真っ白になった。
今年の3月に逆の足の手術を受け、辛いリハビリを乗り越え、やっと調子が上がってきて後期は絶対にリーグ戦に出てやると思っていた矢先。
涙が出るほど悔しかった。
神様はまだ試練を与えるのか。
あの1回じゃまだ足りないのか。
なんで自分にばかり。
骨と共に完全に心も折れかけていた。

その夜両親に電話を掛けた。
やはり親は偉大だ。
お金も迷惑も心配もかけっぱなしだけど、いつもどんな時でも遠くから支えてくれ、味方でいてくれる。そんな両親や妹、祖父母の為にも1日でも早く明治の紫紺のユニフォームに袖を通して活躍している姿を見せたいし、見せなきゃいけない。腐っている暇はない。

今年チームは日本一を成し遂げた。
リーグ戦も現在ダントツ首位。
同じアタッカーで同学年の渡辺悠雅と富田光がリーグ戦でゴールを決めた。
これらの、嬉しいけど相当悔しい出来事が何よりの原動力だ。

自分の事だけを考えてリハビリするのではなく、明治大学体育会サッカー部の一員である以上、チームへの貢献を絶対に考えなければならない。
明治に入り、本当の意味でのフォアザチームを学んだように感じる。
怪我でサッカーでは貢献できない分、
他のところで自分なりのチームへの貢献を全力でしていきたい。

サッカーを始めて14年、どんな逆境にも負けずに突き進んできたから今がある。
この期間をどう捉え、どう過ごすかによって、残りの大学サッカー生活をいくらでも輝かせられると思っている。
自分の内面と闘い、身体としっかり向き合い、明治を勝たせられる選手となって、必ず戻る。

 

2016年9月18日日曜日

自分の役割

「自分の役割」
3年 小池大佑








大学サッカーは学生が主体となって運営しており、明治大学体育会サッカー部でも全部員それぞれが大事な役割を持っている。下級生は寮の掃除や電話当番、買い出しなど様々な仕事をこなさなければならない。上級生になると各々が様々な役職を先輩から受け継ぎ、担当していく。例えば、会計、寮長、審判係、主務などである。その他にも、学連や体育会本部など部外の活動で貢献してくれている部員もいる。

サッカー選手としての成長はもちろん、人間性の向上を第一に掲げる明治大学体育会サッカー部にとって、オフザピッチの部分を疎かにせず厳しさを持って自分の役割を全うすることが重要であるということは全部員が認識している。


日々の練習だけでなく、そういった部分を諸先輩方が長年追求し続けてこられたからこそ今の好調があると確信している。常日頃から言われているが、本当に強いチームを作るには何年も努力を積み重ねる必要があるが、組織が弱くなり崩れるのは一瞬だ。


そうならない為にも、私は上級生として、そして副務としてチーム全体に目を配り、練習や私生活からいい影響を及ぼすことで、隙のない完璧な組織を目指していきたい。その意識で今から取り組むことで、来年度自分達が最上級生になった時に活きてくると思う。チームのことを一生懸命考え、自分達を引っ張ってくれている4年生の為にも自分の役割を全うし、今季の目標である三冠に貢献したい。


そして、このメンバーで必ず明治大学体育会サッカー部黄金時代を築き上げる。



2016年9月10日土曜日

チームのために


「チームのために」



巽豪

 これまでのサッカー人生を振り返ると、小中高と試合に出場するのは当たり前の環境でした。
チームの中心選手として、「自分のプレースタイルはこうだから」「自分の好きなプレーはこれだから」と自分のプレーを優先してきました。
チームよりも個人に重点を置いてサッカーをやってきたように感じます。

しかし大学に入り、試合に出場できない日々が続き、自分は大したことのない選手だと認識させられました。
そして気づいたことがありました。
それは、大学サッカーというものに対する考え方の優先順位を間違えていたということです。
大学サッカーとは学生主体のチームスポーツ。プロとは違います。
組織の中で、結局は「チームの勝利の為に何ができるか」。自分が試合に出場しなくても、自分のプレーが悪くてもチームが勝てば良いのです。自分個人のプレーは二の次だと。
自分のプレーばかりを気にしてる選手が集まったチームが強いわけがありません。
4年生になり、本当の意味でそれに気付くことができました。


もちろん、1人のサッカー選手として試合に出場したいという気持ちは当たり前です。
その気持ちを忘れたらサッカーを続ける意味がないし、その選手に成長はないと思います。
試合に出場できない悔しさをもちながら、努力を続ける。
チームの勝利の為に、ピッチ内外で今自分ができる役割を全うすることができる選手が、そういう選手が集まった集団が、今僕達が目指すものだと思います。
そして結果を残すことこそが明治の在り方だと思います。

62人の部員がいる今、その中に役職や学年は一切関係ありません。
全員が一つの勝利に対して当事者意識を持つことが大切です。

明日から後期リーグ戦が開幕します。
夏に味わったあの喜びを再び得る為に、「一心」を胸に、僕達はあと2冠を獲りにいきます。