日本一になる為に。
4年 服部 一輝
昨年のスターティングメンバーの11人中
7人がプロの舞台へ飛び立った。
もはやJリーグのチームと張り合う、それ以上の戦力があったにもかかわらず
リーグ戦2位、総理大臣杯2位、インカレ3位と
タイトルを一つも取ることができなかった。
こんなにも強烈な個々がいたのになぜタイトルを獲れなかったのか、
なにが足りなかったのかを考え続け今年のチームに落とし込んできた。
まさにそれが『常に考え続けること』&『厳しく言い合える環境』である。
常に考え続けるということは普段の練習から意識しなければいけない。
何の為にこの練習をしているのか?
何を求められているのか?
今どんなプレーをすべきか?
など考えることはたくさんある。
練習から考えているからこそ試合でも働く。
今の試合内容ならこうしなければいけない、
あぁしなければいけないと無意識に働いてくれるだろう。
これは私生活にも言えることだ。
明治大学体育会サッカー部としてその行動が本当に正しいのか?
マナー、挨拶はこれでいいのか?
下級生に関しては仕事はこれでいいのか?
まず何の為に仕事をしているのか?
あげればきりがないほど考えることは沢山存在する。
ましてや人生においても同じことが言えると僕は思う。
何の為に生きているのか?
何の為に今サッカーをしているのか?
何の為に働いているのか?
無意識にやるか、意識的に考えてやるのかでは明らかな差が生まれるはずだ。
誰一人欠ける事なく常に考え続ける事が
明治大学体育会サッカー部が日本一になる為に必要な事だ。
大学サッカーで日本一を目指す事が人生で大切なことを教えてくれる。
こんな素晴らしさがあるからこそ学生スポーツというのはとても魅力的だ。
さて、次は『厳しく言い合える環境』である。
先ほど考えるということについて述べてきたが、
いくら考えれてもそれを人に伝える事が出来なければ意味がない。
なぜならサッカーというものは1人ではできず11人で行うスポーツだからだ。
厳しく言い合える環境にするために必要な事は
まず最上級生である4年生が同期や下級生に厳しく言うということ。
これに関してはあまり難しいことではない。
最上級生としての自覚を持ちチームの事を考えれば自然と言えるはずだ。
しかし下級生から上級生に言うとなると難しい。
体育会とは上下関係の厳しさが存在するからだ。
しかし、私生活とサッカー中はしっかりと線引きをするべきである。
始動してから常に学年関係なく厳しく言い合おうと話しているが
それだけで簡単に言い合えるわけがない。
『言っても先輩が聞き入れてくれない。』
『自分の言ってることが間違ってたら。』
そんなような事を下級生が考えるだろうと思い、
上級生にはしっかり聞き入れる環境を作らせ、
下級生には間違ってもいいからなんでも話させることを徹底した。
ミーティングにおいても上級生だけが話し続けるのではなく、
ランダムに下級生を当てる様に変えていった。
外発的ではあるがその方がミーティングに取り組む姿勢だったり、
人前で話すことへの慣れだったり、自ら話すきっかけになればと思っている。
人に意見を言うという事は簡単な様で難しいことなのかもしれない。
しかしそれを学年関係なく徹底して行うことが出来れば
人として成長することはもちろん、チームも日本一に近づくと確信している。
この『常に考え続けること』&『厳しく言い合える環境』を
一年間通して徹底していきたいと思う。
まだまだ足りない所、甘さがあるかもしれない。
しかし、それから目を背けず立ち向かい続け、進化し続けていこう。
新チームが始動してからやってきた事は間違っていなかった。
それを証明する為にもまず明日の慶應大学戦では必ず結果で示す。
試合に出る人、サブ、バックアップ、マネージャー、スタッフ、
そして何より僕らの象徴『応援団』全ての人が役割を全うし、
明治大学体育会サッカー部の素晴らしさを体現し、勝とう。
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